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昔は子供部屋というと、どれくらいプライベートな空間を、どちらかというと広く作るか?ということに重点がおかれていたような気がするが、最近ではそれも少し違ってきているようだ。
「部屋は子供部屋よりも家族のいるリビングでやったほうが頭の良い子が育つ。」や「密室の子供部屋はひきこもりを招く。」などといわれるようになり、子供部屋を大きく作りすぎないような、または密室にしないような流れが今の主流になってきていると思う。
子どもと家族、またはそれ以外の人たちと、どれだけコミュニケーションをとれるような子供部屋を作れるかということが子どものコミュニケーション能力や自立を高める上でとても重要になってくる。
それだけではない。
子どもが親と一緒に過ごす期間というのは長いようで、人生全体から考えるとそう長くない。
人生が80年だとすると、その4分の1、20年間程度だ。
子どもの自立を促すためにも、ずっと家に子どもがいられる心地よい環境というのはあまりよろしくない。
子どもが居心地の良すぎるいえというのも良いものでもないのだ。
子どもが親のすねをかじり続けると、親も老後生活できなくなってしまう。
自分の首を絞めることになりかねない。
そして、立派に子どもが独立したあとも使い勝手の良い部屋でなければならない。
しっかりとした子供部屋を作れば作るほど子どもが独立したあとは、そこが物置になりやすい。
子どもがいる期間というのは人生の中で、そうは長くないのだから、独立したあとも有効に活用できるような間取りにしておきたい。
そんなことから、子供部屋というのは、子ども専用で広く密室の空間を作る必要はないだろう。
というよりも、必要最低限で、オープンで目が届きやすく、子どもが独立したあとも用途が変えられるような使い勝手の良い間取りを考えておくのが良いだろう。