住宅ローンは「変動型」「固定型」「固定期間選択型」のどれが良いか?

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住宅ローンを組む際に一番悩む最も難しい問題は、住宅ローンの「金利」についてだ。

金利の変動に対しても安心の「固定型」を選ぶか、現在金利が相当に下がっている「変動型」を選ぶか、または10年や20年などの一定期間の金利を固定して、そのあとは変動する「固定期間選択型」を選ぶかだ。

 

5年前ぐらいまでは、金利がここまで安くなかったので「固定期間選択型」を選ぶ人が多かったようだが、現在では金利が過去と比較しても、最も下がっているため「変動型」を選ぶ人が多いようだ。

住宅金融支援機構の発表している「金利タイプ別利用状況」などを見ても現在では半分以上が「変動型」を選択しているし、その次に「固定期間選択型」を選んでいる人が多い感じだ。
確かにここまで金利が下がっていると毎月の返済額も安く抑えられるため、「変動型」が一番魅力的だと思う。

 

しかし、「変動型」はこれから金利が上昇するに従ってダイレクトに返済額が上昇ししまう。

たった1%の上昇であっても、毎月の返済額に占める割合は大きく、例えば3%から5%くらい、何らかの要因で金利が上昇した場合は、住宅ローンが支払えなくなってしまう場合も大いに考えられるだろう。
日本では、民主党から自民党へ政権がかわり、安倍総理は日本銀行にインフレ目標を課した。

日本銀行が目標通り2%のインフレ目標を達成できたとするならば、金利だってこれから上がる可能性は大いにあるだろう。

逆に金利が下がる余地というのは、現在下がりきった金利環境の中では少ない。
しかも現在、日本国債は日本の国内金融機関によって、相当に買われていて割高な水準にある。

対して、日本の株式はまだまだ、割安な水準のままだ。
これらが改善され、国債が値下がりし、株式が値上がりしたとすると、これもまた金利の上昇要因となる。
こういったことから、日本で財政破綻による急激なインフレが起こらなかったとしても、日本が緩やかなインフレを導くことができたとしたら、1%から2%ぐらいの金利上昇は十分に起こりうるだろう。
「変動型」を用いて住宅ローンを組むとしても、それらを考えておく必要があるだろう。

 

現在、住宅ローンを組む場合は、金利の低さのメリットを活用した「変動型」が良いことは変わっていないと思う。
しかし、現在の金利水準での返済額がいっぱいいっぱいだったとすると、金利が上がった時点で返済が相当に苦しくなってしまうだろう。

金利水準が1%から2%上がった場合もちゃんと試算しておき、それに対応できるかどうかということも事前に考えておきたい。

それらはシミュレーションツールを使うと簡単にシミュレーションできるので事前に試算しておきたい。




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