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まだまだ馴染みの薄いパントリー
昔の家にはなかった部屋の1つとして「パントリー」があるだろう。
パントリーとは、常温保存できる食品を保存したり、食器や調理器具を保管するキッチン隣接の収納スペースのことで、最近その有用性について、たびたび取り上げられることも多い。
これから家を建てようとしている人にとっては、必要か、必要でないか迷っている人も多いだろう。
結論から言うと、ぜひ家を建てるなら取り入れたいスペースではある。
今回は、パントリーが役立つ理由などについて少し考えてみよう。
最近の家には冷暗所がない?
よく食品などで常温保存が可能なものには、「冷暗所で保存してください。」のような表記を見ることがあるだろう。
昔の家では、キッチンの隅に置いておけば、通気もあったりでそれなりに良かったが、最近ではそうでもなくなってきているということがあるだろう。
昔の家では、キッチンといえば土間の延長線上の位置づけであり、夏は暑く冬は寒かったりしたが、高気密高断熱とは真逆であり、冷暗所と呼べるような場所は確かに存在していた。
しかし、現在の家は高気密高断熱となり、気密性が高くキッチンであっても暖かく、年中快適に過ごせるようになった。
現代の家では少しずつ冷暗所がなくなっているため、パントリーのようなそれに代わるものが必要になってきているということもあるだろう。
意外とキッチン関連の物は多い
その他にもパントリーが必要とされる理由については、キッチン関連のものが非常に多くなっているということもあげられるだろう。
調理器具や調理用具、料理具材、保存食は、年々良いものが発売されているが、その種類は増える一方である。
もちろん、それらすべてを常時使用するわけもなく、常時使用しないものの置き場にも困るようになるのが、現在のキッチン環境だろう。
具体的にはどんなものを置くかというと、常温保存できる野菜や米、漬け物などの食材、ミネラルウォーターやお酒等のまとめて買った買い置き食材、缶詰め・カップラーメン等の防災を含めた保存食、来客用の食器、たまに使用する程度の調理器具・調理家電などだ。
これら、常時なくて良いものにキッチンを占領されないためには、パントリーはとても有効なスペースだろう。
パントリーを設置する際に気をつけること
実際にパントリーを設置したいとなった場合、どのような点に注意すればよいだろうか?特に気をつけるべきは、日当たりと風通しだろう。
もちろん、食品庫にもなるため、南西などの日がよく当たるような場所は避けた方がよく、日が当たらない北東などがよいだろうか。
また、風が通らないと熱が逃げないので、風通しにも配慮が必要だろう。
パントリーを設置するにあたってできる工夫
また、実際にパントリーを設計するにあたってはどのような工夫ができるだろうか?まず、風通しに配慮した地窓等の窓の設置は、必須だろう。
その他、玄関とパントリーが離れるような場合は、お勝手口のようなドアがあると便利だ。買い物から帰ってきたらすぐにパントリーに収納ができるし、ゴミ出しなども簡単だからだ。
加えて、お勝手口のすぐそばにサービスヤードを設けておくと、ゴミの一時保存場所としても便利だろう。