購入予定の土地が、地震や洪水などの災害に強い土地かどうかを自分で調べる方法

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家を買うに当たって、家を建てる土地が、地震や台風、水害、地盤沈下などの災害に強い土地かどうかということはとても気になることである。
なぜなら日本は、地震列島であるし、周りが海に囲まれた島国であるため、地震に次いで水に関連した災害も多い。
3.11以降、災害に強い土地に住みたいという人も増えていることと思われるので、購入しようとしている土地の災害への強さには興味を持つ人も多いだろう。

災害へのその土地の強さは、専門家にお金を出して依頼することももちろん可能であるが、ただでさえ出費の多いときに、調査費用を捻出(ねんしゅつ)することは至難の業だろう。

ある程度の調査は自分でも可能であるため、下にまとめてみたい。
まず、家を建てるために購入した土地が安全かどうかを判断するためにもっとも重要なことは、その土地の地盤の強さである。
地盤の強さを判断するにあたって、気をつけるべきことは「水」の存在である。

水の多い土地や、むかし水があった土地、水はけの悪い土地などは、地盤が軟弱なことが多く、水害や地震などによる建物の損傷も大きくなる可能性も高い。

具体的には、海や川、水路、湖、くぼ地、沼地、田んぼ、谷の近くや、元々そのようなものがあった土地は、地盤が弱い軟弱な土地である可能性が高い。

3.11の際は、埼玉や千葉などの内陸部でも、地震による液状化が頻発した。
そのような土地は、現在は水と全く無縁そうに見えて、一見液状化とは無縁に見えるが、過去をたどっていくと、水田であったり、沼を埋め立てて造成した過去など原因が何かしらあったりする。
このような土地を何も知らず購入することを防ぐためには、土地を購入する前に自身で以下のものを調べてみるとよい。

■事前にインターネットを使って調査・確認すること

「自治体のハザードマップ・災害予測図」を確認する

購入予定の土地の所在地の自治体のウェブサイトには、各自治体の作成したハザードマップが掲示されている。
それぞれの自治体で問題意識の高い災害に対してマップが作成されるため、災害の傾向をつかむためにも有効だと思う。
災害予測図は、各自治体の窓口で確認する。

「都市圏活断層図」を確認する

http://www1.gsi.go.jp/geowww/bousai/menu.html

国土地理院が発表している活断層マップである。購入しようとしている土地が活断層上にないか必ず確認する。
現地でも、土地を確認し、道路や建物に不自然な亀裂(きれつ)などが入ってないかなどを確認することも有効だ。

「地震のゆれやすさ全国マップ」を確認する

http://www.bousai.go.jp/oshirase/h17/yureyasusa/index.html

内閣府が発表している、「表層地盤のゆれやすさ」を現した全国マップ。
非常に広範囲な地図になり、詳細が確認できないところが難点だが、大きな傾向をつかむのにはよいだろう。

「GEODAS(ジオダス) – 地形で見る軟弱地盤マップ -」を確認する

http://www.jiban.co.jp/geodas/guest/

GEODAS(ジオダス) は地盤調査会社で、「GEODAS(ジオダス) – 地形で見る軟弱地盤マップ – 」は地盤調査の結果をホームページにまとめたものだ。
地域にも偏りがあるため、参考にできる人とできない人があると思うが、参考にできる人にとっては参考になるだろう。

■現地や自治体の役所、図書館などで確認すること

周囲の土地を確認し、周囲よりも土地が低くなっていないことを確認する

雨水がたまりやすい谷やくぼ地は、土地の水分保有量が多く地盤も軟弱なことも多い。
雨が降ったときに、現地を確認できるならば、雨水の流れなども確認してみるのもよいかもしれない。

周辺に海や川、沼や湖、水田の存在を確認する

購入予定のとちについてもそれらがかかわってくる可能性は高いで調べる。

「土地条件図」や「古地図」を図書館で確認する

地質や埋め立て地かどうか、その土地の歴史などをその2つを使って確認する。

「登記簿謄本」を法務局で調べる

権利移転や土地使用の履歴の変化を調べる。
土地が水田などの農地であった場合などは、確認がきるだろう。
もちろん地盤とは関係のない意外なことも判明するかもしれない。

造成を行った分譲地の場合は、「造成計画図」と「切り盛り図」を確認する

どのような計画のもとに造成を行ったのか、どういう方法で切り土や盛り土をしたのかを確認する。
土地に手を加えた造成地の場合、表面の地盤が比較的あたらしいため、非常に注意を要する。
造成地の場合は必ず確認すべきだろう。

地名の由来を図書館などで調べる

水に関連する漢字が地名がに使用されている場合、むかしその近辺に水があったことを示すサインとなる。
地盤もそれに合わせて軟弱である可能性もあり、気になる場合は、図書館などで調べてみるとよい。
地名については、開発された造成地などの場合は変更されている場合もあり、その場合は旧地名を調べてみると良いかもしれない。

例えば、「水」、「田」、「沼」、「池」、「川(河)」、「沢」などだ。

 




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