「家庭用蓄電池」は必要か?使えるか?

サイトマップ(記事一覧)はこちら

太陽光発電の普及、省エネ、大災害などから注目される「家庭用蓄電池」

太陽光発電の普及やスマートハウス技術の発展によって住宅のハイテク化が急速に進んでいる。また、震災など大災害の経験から、自身で電力を作る・貯めることも注目が集まっている。

太陽光発電は、今では多くの家に設置され、当たり前のようになってきたし、 自宅で発電するエネファームなども急速に普及している。

また、より注目されるようになったものの1つとして「家庭用蓄電池」があるだろう。

家庭用蓄電池は、太陽光で発電した電力や、安く購入した深夜電力を貯めておくために使用するものだ。

現在、住宅(家)の新築を考えている人で、家庭用蓄電池について迷っている人もいると思うが、家庭用蓄電池は必要だろうか?少し考えてみよう。

家庭用蓄電池のメリット

まずは、蓄電池のメリットについて考えてみよう。

一番大きな家庭用蓄電池のメリットは、震災などの非常時の電源として使用できることだ。

東日本大震災の時に停電を経験したことのあるような人たちなどは、電気のありがたみを感じた人も多かっただろう。現代は電気がなければ何もできないし、病院などにおいてさえ人命を守ることもできないのだ。

震災などの停電時においては、こういった家庭用蓄電池が何よりも心強いお守りになる。

また、他のメリットとしても、電気の効率的活用ができると言うメリットがある。昼間に太陽光発電で作った電力を夜使用することもできるし、安い深夜電力を購入して昼間に使うことだってできる。

電力の有効活用という点では、高い省エネ性を有するのがメリットだろう。

家庭用蓄電池のデメリット まだまだ高価な家庭用蓄電池本体の価格

蓄電池には魅力的なメリットも多いものの、デメリットも多い。

まず1つが蓄電池本体の価格だ。それらはまだまだ高価だ。

百万円以上は当たり前で、数百万円以上のものも多く、それぐらい出したとしても1日分の電力料を貯めるのも難しいという悩みを抱えている。

技術がこれまで発達してきて、やっと実用レベルで使えるようになったぐらいのレベルのように思える。家庭用蓄電池はまだまだ技術革新が必要であり、これからもそういった状況が続きそうだ。

使用頻度によっては数年から5年以内で電池交換が必要となる?

また、その他のデメリットとして、リチウムイオン電池自体の耐久性の問題がある。

急速にいろいろな家電や乗り物にリチウム電池が普及したが、長期の耐久性にはまだ課題が残るところがあるだろう。これは、何らかのリチウムイオン電池を含む製品を使用している人なら分かるはずだ。

電動自転車のリチウムイオン電池も数年でパワーが落ち始め、徐々に性能が低下に向かい、場合によってはその後電池が死んでしまうこともある。

これについては、スマホでもノートパソコンでも、電気自転車・自動車でも、リチウムイオン電池を使用している場合は、基本同じことだ。

これが蓄電池にも当てはまるだろうし、この点が長期的なコスト面から考えると無視できないデメリットになるだろう。

メリットなど良い面もあるが…

メリットもそれなりに大きく、技術的にも興味深いものだが、デメリットもそれなりに大きく、今すぐに買うべきだという結論には中々至らないかもしれない。

家庭用蓄電池の技術は、実用レベルには至っているものの、まだまだこれからの技術ではないだろうか。まだ、時期尚早という印象だ。これは、自動車の世界でも電気自動車化の流れが進み始めようとしているが、まだ時期尚早な感じがするのと同じような感じだろう。

また、家庭用蓄電池を使用する代わりに日産リーフのような電気自動車を家に接続する方法もあるが、リチウムイオン電池を使用する限り問題は同じであり、家庭用蓄電池と同じ考え方だ。

これからもっと発達してくると、コストも低減すること考えられ、その際に購入するのもひとつの手ではないだろうか。




サイトマップ(記事一覧)はこちら
Amazonで「新築」関連について調べる