24時間換気システム 暖房や冷房の熱が逃がさないためにはどのような種類を選ぶべきか

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高気密・高断熱住宅では必ず考えておきたい24時間換気システムのこと

これまでの高気密・高断熱住宅でない一般的な住宅では、熱は外壁や窓から多くが逃げたり、逆に入ってきたりしていた。

しかし、技術が進歩し、家全体では高気密・高断熱となり、窓ガラスでは二重サッシの複層ガラスが当たり前となってきた。このような進化により、家全体の熱損失はだいぶ抑えられるようになった。

エアコン1台で家全体の空調をまかなえるような住宅も登場している。しかし、これで完ぺきかというとまだだ。

大切な部分がのこっている。それは24時間換気システム(換気設備)についてだ。

24時間換気システムが住宅の熱の多くを捨てている(熱損失を生んでいる)

高気密・高断熱住宅の登場、窓ガラスの複層化、サッシの二重サッシ化などにより、壁や窓からは熱が逃げにくくなり、熱損失の多くは抑えられるようになった。

しかし、そのような今でも熱を(または冷気を)逃がしてしまっているのが24時間換気システム(換気設備)だ。

現在ではすべての住宅に24時間換気システムの設置は義務づけられており、これから家づくりを行う人にとってもかならず設置する物となっている。

しかし、多くの24時間換気システムは、熱交換を行わない、単純に空気を入れ換える物であることが多いため、家の中の空気をそのまま外に捨て、外気をそのまま取り込んでしまっている。

もちろん1日中(24時間)換気システム(換気設備)は動作してしまっているため、この状態ではどんなにエアコンを動作させて空調を管理しても温度を一定に保つことは難しいだろう。

24時間換気システム(換気設備)からの熱損失を防ぐために熱交換式の換気システムを設置する

これから高気密・高断熱住宅を建てようと考えている人で、換気設備からの熱損失を防ぐためには、熱交換式の換気設備を設置するとよいだろう。

そうすることで、暖房や冷房の熱や冷気は外に出ず、汚れた空気のみを入れ換えることができるだろう。

熱交換を行う換気システムは第1種換気システムに該当

24時間換気システム(換気設備)について少し詳しく説明すると、これまでのように熱交換を行わない換気システムを第3種換気システムといい、逆に熱交換を行う換気システムを第1種換気システムという。

さらに第1種換気システムは、全熱交換型顕熱交換型に分けられる。

この2つの主な違いは、潜熱(熱を持った水蒸気)も交換するのか(全熱交換型)、交換しないのか(顕熱交換型)となっている。

第1種換気システムの全熱交換型と顕熱交換型はどちらを選ぶとよいか?

それでは、第1種換気システムの全熱交換型と顕熱交換型はどちらを選ぶとよいだろうか。

一般的には、夏には必要以上に湿度を上げない(取り込まない)、冬には必要以上に湿度を下げない(外へ放出しない)という点では、全熱交換型が有利となるが、室内のにおいやカビの原因となる湿気対策の面では顕熱交換型が有利となる場合もある。

そのため、一概に判断することが難しい場合もある。

実際は、設置する場所や優先事項(においや湿気対策など)、導入コスト、使用する電気量などを総合的に判断して決める必要があるだろう。




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