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1年中快適な高断熱住宅を建てるために、必ず考えておきたい3つのこと
よくある日本の住宅は、夏は暑く、冬は寒い。
昔ながらの一戸建て住宅は、断熱性能がそれほど高くなく、しかも気密性も高くないため、家の中を快適に保つことが難しいということがある。
しかし、現在では技術も相当に進化して、少しの暖房・冷房エネルギーで1年中快適に家の中を保つことも可能になってきた。
また、暖房や冷房に係る燃料・電力コストも急上昇しているため、快適性とは違った観点でも家の断熱性能を考える必要も出てきているだろう。
今回は、断熱性能の高い高断熱住宅を建てるためにはどうしたらよいか少し考えてみよう。
家の熱はどこから出入りするのか?
まず、「家の熱はどこから出入りするのか?」ということについて考えてみよう。
家の構造上、熱が出入りする場所としては、屋根、窓、壁(外壁・内壁)、換気設備、床があるが、大半は窓から出入りしてしまい、それらに加え、外壁と換気設備をあわせると8割以上がこれらから出入りしているというのが実際のところだ。
そういったことから断熱性の高い高断熱住宅を作るには、簡単に考えると以下のようなポイントに特に気をつけるとよいだろう。
断熱性能の高い高断熱住宅を建てるために重要な3つのポイント
ポイント1 窓 断熱性能の高いガラスとサッシにすること
まず、住宅(家)の断熱性能を高めるために一番大切な方法は、窓を断熱性能の高いものにすることだ。
なぜなら、家の熱の出入りの50%以上が窓からによるものだからだ。冬は窓から熱が逃げるし、夏は窓から太陽光などを通して熱が入ってくる。
もちろん、冬に比べて、夏の方が熱の出入り(特に入り)が大きく、7割以上が窓からの熱である。
こういった熱の出入りを抑えるためには、ガラスに単板ガラスではなく複層ガラス(ペアガラス・出来る限りLow-Eタイプの複層ガラス)、サッシにアルミサッシではなく、樹脂サッシ、または木製サッシを使うことが有効だろう。
また、夏の熱対策としては、外部ブラインドなどを取り付けることでさらに効果が高まるはずだ。
ポイント2 壁の断熱材を通常よりも厚くすること
窓の次に熱の出入りが多いのは壁だ。その壁についての対策としては、断熱材を厚くすることがあるだろう。
例えば、よく断熱材として使用されるグラスウールの場合であれば、施工する厚さを厚くすることで断熱性能を高めることができるだろう。
または、施工するグラスウールの厚さを変えなくても、断熱性能のより高い高性能なグラスウールを用いることで厚くすることと同様の効果を得られるだろう。
ポイント3 熱交換ができる換気扇を使用する
現在建てられる家には、24時間換気を行うための換気扇が設置されている。それについては意外と考えていない人も多いことだろう。
しかし、熱の出入りはとても大きく、特に冬については壁に匹敵するぐらいの熱を放出してしまう。
この換気扇は熱交換型でないものが主流ではあるが、これを熱交換型のものに変更することで熱の出入りを防ぐことにつながるだろう。
「次世代省エネルギー基準(平成11年基準)」をクリアすることは最低限目指すべき
日本の家の断熱性能は世界の優れた国と比較すると、大きく遅れているのは事実だ。
それらに追いつこうとして定められたのが(強制ではないが)「次世代省エネルギー基準(平成11年基準)」だ。
これらの基準よりもさらに高い断熱性能を目指してももちろんよいが、最低限この基準をクリアすることを目指すことは必須だろう。
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