建物の外観が変わる!?外壁材の種類と特徴(メリット・デメリット)について

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家づくりになって初めてよく考える家の外壁のこと

家の外壁は多くの種類があること知っているだろう。しかし、それを本気で見る人はあまりいないと思う。

私についても、家を建てるようになって初めてそれに関心を持つようになったからだ。

それまでは、いろいろな色の外壁があるなあ程度で、その素材について関心を持ったことは、ほとんどなかったのが実際のところだ。

家を建てる際に、外壁の種類を選択するにあたって知っておいたほうがよいことを下にまとめてみたい。

外壁材の種類と特徴(メリット・デメリットなど)

モルタル下地塗り壁

モルタル下地塗り壁は、通常ぬりかべなどといわれているもののことで、昔からある定番の外壁だ。

多くの人が想像する外壁は、このモルタル下地塗り壁か窯業系サイディングのことだろうと思う。

厚みがそれなりにあるので遮音性があり、耐火性に強いのがメリットだ。

逆に、デメリットとしては、地震により、クラックや剝離が生じる場合があることや、クラックが生じた場合、下地の防水対策がしっかりと行われていない場合、水漏れ等の心配が出てくることだろう。

また、メンテナンスについても必要で、メンテナンスはスパンが短い塗料で約3年、長いもので25年程度だろう。

塗り替えを行わない場合は、外壁の耐久性が低下し、建物自体の耐久性が低下する恐れがある。

塗料の種類によるが、安価な塗料は短い期間でのメンテナンスが必要で、高価な塗料になるほどメンテナンスの期間は長くなる。

塗装の種類は、一般的に安価な順にアクリル樹脂塗料からウレタン樹脂塗料、シリコーン樹脂塗料、フッ素樹脂塗料、光触媒塗料となっていくが、高価な塗料ほど塗り替えまでの期間が長くなるため、塗り替え費用まで含めた総トータルコストで考えると、塗料自体のコストを吸収できるぐらいのメリットがあるだろう。

窯業系サイディング

モルタル材と同様に定番の外壁材としてあげられるのが窯業系サイディングだ。

窯業系サイディングは、住宅メーカーなどの建てた家によく見ることができる外壁の種類で、セメントやケイ酸カルシウムに繊維質を混ぜて板状にし、表面を塗装したものだ。

建築現場では、それらを釘や金具を使って固定し、継ぎ目をシーリング材で埋めていく。

サイディングの板は、防火性に優れ、寿命が長いのがメリットだ。15年から20年程度持つ場合も多い。

逆にデメリットとしては、モルタル材同様にクラックやサイディング材の反りやうねりが発生することがあることだ。

また、サイディング板は、一定期間ごとに再塗装が必要となる。

塗料の種類や特徴については、モルタル材の塗装と大方同様だ。

板と異なり、シーリング材の寿命は短く、3年から5年程度でシーリング材の打ち替えが必要となる。

ただし、一般的なシーリング材ではなく、高耐候仕様のシーリング材などもあるため、それらを活用することでメンテナンスの回数が減り、トータルのコストを抑えることも可能だろう。

金属サイディング

最近、急速に普及しているのが、ガルバリウム鋼板などの金属サイディングだ。

金属サイディングは、鋼板の表面に、フッ素などの塗装や、亜鉛などでコーティングされて作られるものだ。

メリットとしては、フッ素が焼き付け塗装されたガルバリウム鋼板の場合、耐久性が非常に高く、基本的には再塗装などが必要ないというところがある。(ただし、施工の際シーリング材を使用するが、その打ち替え自体は10年程度で必要となる場合がある。)

また、軽量なため、建物自体を軽くすることができるというところもあるだろう。

反対にデメリットとしては、金属板自体は薄いので、断熱性や遮音性では他の対策を採る必要があり、金属サイディングのみではそれらを期待できないところがある。

なお、ガルバリウム鋼板は、サビに強くメンテナンスフリーではあるが、傷がついたり、他の金属からサビが移ったりなど、一度サビがうつると、急速にサビが広がる可能性もある。

すれや傷で塗装が剝がれたような場合は、サビが発生するため、その部分を塗装してやる必要もあるだろう。

また、錆びやすくなるため、海風が吹くような海の近くでの使用も難しい。

欠点がないような万能選手に思えるかもしれないが、そうでない場合もある点に注意する必要がある。

木板

すぐには出てこない場合もあるか、木板もよく使用される外壁材の1つである。

木の外壁というと和風建築を想像する人が多いと思うが、和風建築はもちろんのこと洋風建築にもマッチする。

木の種類では、スギやヒノキ、レッドシダーなどの針葉樹が主には使用されることが多い。メリットとしては、メンテナンスを欠かさず行えば、数十年の比較的長期にわたって使用することができ、色の変化もあるため、風合いの変化も楽しむことができるところがあるだろう。

逆にデメリットとしては、難燃・不燃処理を行わない限り燃えやすく、耐火性に優れないところがある。

なお、その他の外壁材と比べて天然木を使用するため、コストも割高になりがちだ。

メンテナンスは、塗装を5年程度で塗り替える必要があるだろう。

塗装などの定期的なメンテナンスを怠らない限り、メンテナンスは比較的楽だが、怠ると交換が必要となる場合もあるため、メンテナンスに注意が必要だ。




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