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狭小住宅は、とても大変だ。
日当たりや収納、狭さを解決するために頭をひねる必要が出てくるだろう。
しかし、それで最高の家が出来上がったとするならば、それは最高の住まいになる可能性が高い。
土地が狭い分、土地の取得費から建築費、税金まですべてのコストを抑えることが可能だからだ。
しかも、すべての生活を狭い範囲で行うことができれば、生活も効率的になる。
効率性の限界にチャレンジするため、お金があっても、土地があっても、チャレンジしてみたいのが狭小住宅だ。
狭小住宅を建てるために考えたい工夫や知恵について少し書いてみた。
■光りを取り入れる(採光の)工夫
・吹き抜けを作り、吹き抜けの天井に天窓を作る
狭小地は当然といっていいほど日当たりが良くない。
天窓を作り、光を取り入れる工夫が必要だ。
・床面にFRPやポリカーボネードのグレーチング(格子状の板)を使用して上からの光を透過させる
取り入れた光を2階のみならず、1階まで届けるために、活用するのがグレーチング(格子状の板)だ。
床を格子状にすることで、光を少しでも取り入れる工夫をする。
また、吹き抜けのスペースももったいないので上記のグレーチングの床を活用することで吹き抜けのスペースを活用することができる。
■玄関の狭さを解消する工夫
・玄関の扉を片開ドアからスライドドア(片引戸)にする
ドアが開くスペースももったいない。
横にスライドするドアであればスペースを無駄にしないだろう。
・玄関を土間にして直接部屋に上がるようにする
玄関を土間にして、直接リビングに上がれれば玄関ホール自体が不要になる
土間の敷居は深めに突き出させて靴を下に隠せるようにすると、靴の収納も便利だ。
■収納不足を解消する知恵
・ベッドは畳ベッドにして、ベッドの中にものを収納できるものにする
・階段下はキャスター付の引き戸などを活用して収納スペースにする
・リビングのいす、ソファ等もすべて木のボックスにして収納にする
狭小住宅は慢性的に収納不足となる。
家具等はすべて収納になるようなものを大工さんに作ってもらうか、購入するのがよいだろう。
■部屋を広く見せるための間取りの工夫
・できる限り壁を作って仕切らない
狭小住宅は基本壁を作ることはできない。作るととじこめられるからだ。
できる限り間仕切りを作らないことで、家を広く見せる必要がある。
(参考情報)
(株)アトリエ4A (一級建築士 天野彰)
http://www.a4a.co.jp/index.html
テレビ朝日 大改造!!劇的ビフォーアフター 2010年7月4日放送 90歳の母を玄関で介護する家
http://www.a4a.co.jp/pg18.html
ほか